タイトル:『青春歌年鑑 90年代総集編』
出版社:Avex trax
請求記号:C7CA/セ
中央図書館資料コード:630013051
小室哲哉引退。
時折そのことについて考えます。
小室哲哉が好きなのか、と聞かれたら、全くそんなことはなく、
ここ数年はほとんど動向すら知らない状態でした。
それなのに沁みてくる小室哲哉の引退…。
私たちの世代にとって、『小室哲哉』を聴かないという選択は、嗜好ではなく
思想だと言っても過言ではないほど、『小室哲哉』は世の中に溢れていました。
小室哲哉の大ファン!という人はそれほどおらずとも、誰もが『小室哲哉』を所持していました。
例えば車用の音楽として。カラオケ用の持ち歌として。
家ではどんなジャンルを愛聴していようと、
対外的には、とりあえず『小室哲哉』を持ってさえいれば何とかなったのです。
「青春歌年鑑 90年代総集編」には、小室哲哉の曲を始め、
あの時代の曲が30曲、ギュッと詰まっています。
そのうち『小室哲哉』は7曲。
まさに「~時代はあなたに委ねてる~」(by TRF/未収録)状態だったのだと改めて実感です。
あれから20年近くの時が流れ、くだんの小室哲哉だけではなく安室奈美恵も引退です。
浜崎あゆみが歌やファッションで話題になることはなく、
KABA.ちゃんはお兄さんからお姉さんになりました。
KEIKO(globe)や、つんく(シャ乱Q)の歌う声を聴くことももうなさそうです。
ずいぶんと遠ざかってしまっているかもしれないけれど、
毎日がもっと色彩豊かだった頃の音楽を、たまに聴いてみるのも悪くないかもしれません。
自分も歌い手も、ここに辿り着くとは思ってもいなかった頃の音楽を。