(えーっ、ハードな道は登らないって言ったじゃない?
この急勾配、うー、つらい!)
東京出身の人達は、日光へは必ず行ったことがあって、
三多摩地区の人達は高尾山へは遠足等で何回も来ている…らしい。
大人になって関東に住むことになった私は、日光は何度か行きましたが、
高尾山は、今回が初めて。
何より、山登りというものが人生で初めてのような気がします。
高尾山口で、まずはとろろそばで腹ごしらえをして、1号路をいざ、登らん!
8月末の、長雨が終わって再び暑くなった頃でしたが、木立で日光がさえぎられ、
風が気持ちよく吹き渡ります。
ガイドブックに“舗装されているので、子供でも問題なくのぼれます”、ってありました。
子供は問題ないでしょう、がしかし、心肺機能の衰えた私には予想以上にきついこと、きついこと。
そして、舗装されているばかりに商用車の往来も多く、その都度、車をよけなければなりません。
勾配がきつくなり、戻ってケーブルカーに乗りたい、と思った時には、既に遅し。
半分くらい来てしまい、行くも返すも…。
こうなったら、前進あるのみ、か?
途中、「この後、他の人たちと待ち合わせてケーブルカー高尾山駅から更に頂上まで行く予定なのよ」
と聞き、顔つきと手振りでNo、Noと意思表示。無理無理無理‼
言葉を発するのも苦しかったんですね。
友人達に歩調をあわせてもらい、40分後なんとかケーブルカーの駅に辿り着きました。
待ち合わせ場所で20分ほど休憩したら、次の山頂までのコースは今迄よりは楽だから、
との言葉に次へ進めそうな気がしてきました。
行って良かったー!!
たこ杉も見ることができたし、クルクル回る六根清浄の石車も回すことができました。
鳥居のある薬王院でお参りもしました。
植物に詳しい人がいて、色々教えてもらうこともできました。
でも、ごめんなさい、忘れた植物の方が多いのですが、とても楽しい山登りでした。
開けた山頂は気持ちの良い所で、少し霞んではいましたが、眺めも良く、
美味しい空気を胸いっぱい吸いました。
最後はビアマウントにてカンパーイ。
数時間前、ひぃひぃ言っていたのが嘘のように、美味しくビールを頂きました。
初めての高尾山、やっぱり、行って良かったー。