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2017/04/11

『本屋さんのダイアナ』

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者

書名:『本屋さんのダイアナ』
著者名:柚木麻子
出版社:新潮社
請求記号:913.6/ユ
中央図書館所蔵コード611699692


『「世界一ラッキーな子にしたい」から競馬の「大穴」と書いて「ダイアナ」と読ませる。』(本文より引用)

16歳で自分を産んだキャバクラ嬢の母親と二人暮らしの女の子「ダイアナ」と、そのクラスメイト「彩子」の二人が主人公の小説です。


小学生のダイアナは母親に髪の毛を金髪に染められてしまいます。3年生の始まり、クラスでの自己紹介の場面。ひどいドキュンネーム、ハーフでもないのに金髪。からかいを恐れつつ自己紹介の順番を待つダイアナ。

家庭に恵まれず、どんなに可哀想な話が待っているのかと思うと読むのをためらってしまいます。でも、読み進めると、そんなダイアナに起こる出来事やダイアナの成長に共感できるところがたくさんありました。クラスメイトの彩子に起こることやその気持ちも然り。

この小説を読んで、私の好きな著名人が「自分の先生は、結局自分」と言っていたことを思い出しました。自分が、自分を正しいと思う方向へ導いていくしかないのだと。


2013年、2014年、2015年と直木賞にノミネートされた著者。いろいろな人が批評したり紹介しているこの小説。もちろんラストに感動はしたけれど、私はページを開くたび、時には小学生、時には母親、時には高校生や大学生の自分が現れて、さまざまな登場人物と心が通じあい目頭が熱くなりました。
いつまでも読んでいたかった。

どんな世代にも読んで欲しい一冊です。

2014年上半期直木賞ノミネート作品。


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